【仕事の割り振りがおかしい】不公平な激務に疑問・不満を感じた時の対処法

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【仕事の割り振りがおかしい】不公平な激務に疑問・不満を感じた時の対処法

あの人は暇そうなのに自分はいつもいっぱいいっぱい

なんで自分にばかり仕事が降ってくるんだろう

仕事が多くて家族との時間が奪われる

こんな悩みや疑問に答えます。

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このような疑問や不満を持っている人は次のようなケースが多いです

  • 人柄が良く頼まれごとを断れない
  • 仕事が速くて有能と言われる
  • 若手あるいは中堅社員だ

上の3つの項目で思い当たるものはありませんか。上司や同僚があなたに仕事を任せるのは、ただのハラスメントという例外を除けば、あなたが信頼できる人であり、依存されてしまっているからです。

ハラスメントは論外として、依存されるままで果たしてそれで良いのでしょうか。

会社とはチーム力で業績を上げていくための組織。なのにどこかに仕事が偏っていては効率良く業績を上げていけませんよね。

もっと問題なのは、過重に負担を押し付けられているあなたにとって、健康面やスキルなどの面でマイナスな面が多いこと。

僕自身、仕事を振られる立場も振る立場も長く経験したので実感してます。

仕事が速い人、速くない人、黙々とこなす人、いちいち文句を言う人……。いろんな人がいて、割り振りには本当に気を使うものです。

この記事では、一部の人に仕事が偏る理由と、そうなった場合の対処法。仕事が偏り続けた場合のリスクや、改善策を解説します。

この記事の要点
  • 仕事の割り振りがおかしい理由は「あなたが優しく優秀」「能力が低い人が多い」「若い人が少ない」「上司の管理能力がない」から
  • 割り振りがおかしいと感じたらだれかに相談したり、断わったりする勇気を持つことが大切
  • 割り振りがおかしい状態が続くと長時間労働で不健康になり、仕事の効率も落ちてスキルアップも図れないリスクも
  • おかしな割り振りが改善されないなら異動希望や転職で環境を変える検討を

仕事の割り振りがおかしい。たくさん仕事が降ってくると感じるのは、あなたが有能かつ人柄がいいことの裏返しです。

その点を理解したうえで、取りうる対処を理解し、あなたが前向きに働けるきっかけになるとうれしいです。

転職活動をするなら専門のアドバイザーがあなたのスキルに応じた企業を探してくれる転職エージェントの活用が効率的。業界最大手のリクルートエージェントや若手に強いマイナビエージェントがおススメです。

目次

仕事の割り振りがおかしく不公平になる理由

仕事の割り振りがおかしくなるには理由があります。まずは不公平な仕事の偏りをうむ要因を考えてみましょう。

  • 性格が良くて頼みやすい
  • 高く評価されている
  • 周囲に能力が低い人が多い
  • 中高年の割合が上がっている
  • 上司の管理能力がない

ひとつずつみていきます。

理由1 性格が良くて頼みやすい

仕事が一部の人に偏る最大の原因は、ズバリ、頼みやすいからです

同じくらい優秀な2人が部下にいたとして、「承知しました!」と即答してくれる人と、「他の人じゃだめですか?」と聞いてくる人がいたらどうしょう。

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明らかに気持ちよく仕事を頼める人を選びたくなります

あなた自身は、頼まれたら断れない。あるいは自分が断ったら他の人に迷惑がかかる。このように考えているのかもしれませんが、できない上司ほど頼みやすい人に仕事をふることに注意しないといけません。

理由2 高く評価されている

Aさん 期待通り、もしくはそれ以上の形で納期より早く仕事ができる

Bさん 期待に届かず、しかも完成が遅い

あなたはどちらに仕事を頼みますか?

明らかにAさんに仕事を頼みたいですよね。

Bさんの場合はやり直してもらったり、あなたが手直しをしたりすることで、余計に時間がかかるかもしれません。締め切りまでに間に合うか計算しにくく、「それなら自分でやった方がいい」と思うのは、プレーイングマネージャーあるあるです。

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あなたにばかり仕事が来るのは、高く評価されている可能性がかなり高いです。期待の裏返しという側面もありますよね

理由3 周囲に能力が低く問題がある人が多い

あなたが高く評価されていることの裏返しですが、能力が低かったり、性格が悪くて仕事を頼みにくかったり問題がある人ばかり周囲にいたら、あなたに仕事が降ってくる可能性は当然高くなりますよね。

純粋にあなたが高く評価されていて報酬も上がっていくならやりがいもあるかもしれません。

でも周囲に出来が良くなく、問題がある人ばかりいると、職場の雰囲気は悪く、業績も上がっていかないケースが多いでしょう。

報酬アップも期待できませし、もし周囲の人とそれほど給料が変わらないならモチベーション維持も難しいですよね。

理由4 中高年の割合が上がっている

あなたに仕事が偏ってきているとしたら、職場内に管理職ではない中高年層が増えてはいませんか。

次のグラフは総務省統計局のデータを元に作成したものです。20~69歳の人口のうち5歳ずつその割合を計算しました。

中高年の割合が上がっている
総務省統計局・日本の統計より

5歳刻みで見た場合、2020年は2000年に比べると35歳から49歳までの人口割合が高い一方、20歳から34歳までの割合が下がっています。

いま40代の僕のような世代が社会人になったのは、バブル経済が崩壊した後の1990年代後半から2000年代前半です。

このころは、既に昭和から平成に元号が変わっていましたが、高度成長期を経験した昭和の働き方が色濃く残る時代。職場でタバコは当たり前、仕事終わりは打ち合わせと称した飲み会の日々、サービス残業は普通で、たまの休みも職場の行事……

終身雇用と年功序列といった日本的な雇用形態が強く、若手や中堅は低い給料でたくさん働くという固定観念が根付いていたころです。

そんな感覚を持った年齢の高い人たちが同じ職場に同じような身分でいたらどうなるか。

そうです「そんな仕事は若手がやるべきだ」という空気感がまん延します。

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こういう職場の雰囲気を変えるのは簡単ではありません

理由5 上司の管理能力がない・全体の仕事量を把握していない

特定の人に仕事が偏るのは、上司の管理能力がないから。これははっきりしています。

人事・配置を決める層の能力の低さもあれば、実際にチームをまとめる課長・係長クラスの統率力の欠如もあるでしょう。

現場に近い課長・係長クラスが直接仕事を割り振るケースが多いと思います。この割り振る側が、頼みやすい人に仕事を依頼する、完成度の高い仕事をする人に依頼するということを繰り返してはいけないですよね。

仕事の割り振りがおかしいと疑問や不満を持ったときの対処法

仕事が山積みにされているイメージ

割り振りがおかしいという疑問や不満に悩まされたときに行うべきことをまとめます。これは僕自身いつも意識してきたことで、効果がありますよ。

  • 仕事を整理する
  • 上司に相談する
  • 同僚に相談する
  • 断る勇気を持つ

ひとつずつ解説します。

1 仕事を整理する

仕事の割り振りがおかしいと感じたときに限らず、忙しくなってきたらすぐに抱えている仕事を整理してみましょう。

一番の近道は「紙に書き出す」ことです。

「なんだそんなこと?」と思わずに試しにやってみてください。

書き出すと頭の中にある山積みの仕事が見える化されます。アウトプットすることでモヤモヤが晴れるのです。

実際に効果があったことを示す実験結果もあります。テキサス大学教授の社会心理学者、ジェームズ・ペネベイカー氏は失業者を対象に毎日20分間、頭に浮かんだことを紙に書き出すジャーナリングの実験を5日間連続でしてもらいました。

その後の追跡調査の結果で、同じような失業者でジャーナリングをしなかった人たちに比べて、紙に書く実験をした人たちの就職率は4割高かったのです。

書くことによって、今抱えている仕事について思考を深める効果もあります。どのように進めれば効率的に終わるか把握しやすくなりますよね。

頭の中にあった仕事の量が見えてくることで、「これは締め切りに間に合わない」「これは急げば間に合うな」などと思考できます。その上で周囲の協力を求めるのです。

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紙にメモする重要性については、実業家の前田裕二さんが書いた「メモの魔力」(幻冬舎)で有名ですね

頭の中の思考を紙に書き出すことで新しいアイデアや発見が生まれる可能性が高まります。これは忙しくなる前から日常的にやっておきたいことです。

限られた時間を有効活用するなら精神科医の樺沢紫苑さんが書いた「神・時間術」をおすすめします。

時間を区切って作業するなら何分が効率的なのかなど目からウロコの情報が満載です。本ブログでも紹介してるのでぜひ参考にしてください!

2 上司に相談する

仕事の割り振りがおかしいと感じた場合、仕事を整理した上で、上司に相談しましょう。

ただ単に「忙しいからできない」ではわがままだと受け取られかねません。

自分はいまこれらの仕事を抱えていると即座に示せるように準備しておき、偏った仕事が振られてきたらすぐに断われるようにしておく。これも人間関係を円滑にするコツです。

いまの管理職は自分も現場の仕事をこなしながらマネージメントもしなければならないプレーイングマネージャーが増えています。

場合によっては、チーム全体の仕事量を把握できておらず、だれに何をどれだけ任せているのか分っていないことがあるかもしれません。このため、言えば理解してくれる可能性はありますよね。

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ここでも紙に書き出す効果がでてきます

3 同僚に相談する

上司に相談する前に、気心が知れた同僚に相談してみてもいいでしょう。もしかすると同じように仕事が偏って振られているかもしれません。

1人で上司に直談判するより、2人、3人といたほうが、説得力が増しますよね。

もし、仕事が偏っていると思っているのがあなただけでなくチーム全体だったら、それは会社全体の問題になりかねません。

4 断る勇気を持とう

仕事の割り振りがおかしいと感じたときの重要な対処法は、断わる勇気を持つことです。

  • 断ると人間関係に影響が出る
  • 嫌われたくない
  • 仕事を断るなんてかっこ悪いと思われる
  • 人の役に立ちたい

仕事を頼まれると断りにくい性格の人はこれらのような思いがあるのではないでしょうか。

とても大切な考えだし、共感されもしますが、これでは自分や家族の時間が奪われる一方です。

仕事を頼まれても、ときには断る勇気を出すことも大切です。「でもどうやって」と思う方は、なるべく相手の気分を悪くせずに仕事を断るために、以下を参考にしてみてください。

  1. 申し訳なさそうにする
  2. 理由を説明する
  3. 代わりの方法を提案する

まずは、「すみません」「申し訳ありません」などと言ってすまなそうにすることです。

相手はいきなり「できません」と言われるよりショックが和らぎますし、「断られるな」と予想できます。

その上で、自分が抱えている仕事の状況を説明したり、家族や通院などプライベートな理由で対応が難しいことをしっかり伝えるのです。

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日頃から仕事を整理しておくのはやはり大切ですね

それでも相手が引き下がらない場合は、「来週なら対応できます」「仕事内容をこのように変更できれば私でも対応できます」といったように代替案を示しましょう。

仕事が多く割り振られる人の危険性

残業が増えて不健康に

定時退社するはずの時間で終わらない量の仕事を割り振られるようになると危険です。一番は睡眠時間が削られる恐れがあるためです。

一般的には大人の場合、6〜7時間の睡眠時間を確保することが目安になっています。

でも残業が増えたり、増えなくても仕事が多くてストレスがたまったりすると睡眠時間が削られますよね。

ストレス解消をするためのアルコールやゲームやテレビなどは、ついつい寝る時間を遅くしがちです。

睡眠不足が重なると、眠いとか疲れやすいといったすぐ分かる症状だけでなく、生活習慣病や、うつ病などさまざまな病気に発展する可能性があることが知られています。

仕事の効率が落ちる

仕事が一人に偏ってくると、並行して進めるべき作業が増えて効率が下がります。

仕事の量に比例して各方面からの問い合わせも増え、その対応に追われることもありますよね。

残業によって睡眠不足が続くと、疲労がたまってさらに仕事の効率が落ちてしまいます。

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まさに悪循環に陥る危険があります

失敗すると減点される

たくさん仕事を抱えたことで成果が上がらない場合、評価が下がる恐れがあります。

年功序列や終身雇用がしみついている日本の会社では、能力主義の導入が進んでいるとはいえません。明確な評価基準がなく、減点主義が横行している職場は多いのではないでしょうか。

あなたの会社でやればやるほど評価や給与が上がる仕組みがあればいいですが、そうでなければ仕事をたくさん抱えることはリスクにしかならない可能性があります。

「頼んだ仕事はうまくこなして当たり前」。あなたの会社や上司はそんな風に考えていないか注意が必要です。

スキルアップが図れない

多くの仕事を振られて残業時間が長くなると、あなたがスキルアップする時間を確保しにくくなります。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長が2021年秋に「45歳定年制」を提唱して批判を浴びました。

年功序列で低く抑えられてきた給与がやっと少し上がったころに定年か

世間にはこんな落胆があったのですが、新浪氏は後に真意はスキルアップを図ることを求めたものだったと釈明しています。

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これが経営者の思考を代表したものだと考えた方がいいでしょう。会社員は今後、社外でスキルアップを求められるケースが増えそうです

個人個人が会社に依存しないスキルを磨く意識が必要です。仕事を振られがちで残業してまでこなしている間、同僚は副業にいそしんでいるかもしれません。

仕事の割り振りがおかしい・改善されないなら

動き出すビジネスマン

異動希望を出す

仕事の割り振りがおかしいと感じていて改善を訴えたにも関わらず改善されない場合は、担当替えを求めたり、同じ会社内で別の部署に異動希望を出したりすることが現実的です。

もしかするとその会社の出世コースからは外れるのかもしれませんが、長い目で見ると一つの会社に依存する社会ではなくなる可能性が高いです。

個人の力で稼ぐことを意識してスキルアップを図るのが現実的だという考え方をする人が増えていますよ。

組合などにハラスメントの相談

改善を求めたにもかかわらず仕事の割り振りがおかしい場合は、パワハラが疑われます。

おかしいと感じた場合は同僚や労働組合などに相談することを検討してください。

社内で相談してもらちがあかない場合は外部に相談します。厚生労働省は職場のトラブルや解決に向けた情報提供を行う「総合労働相談コーナー」を各地に開設していますよ。

利用する場合は、パワハラに関する事実関係を説明しやすくするよう以下の準備をするようすすめられているので確認してみてください。

・ハラスメントだと感じたことが起こった日時

・どこで起こったのか

・どのようなことを言われたのか、強要されたのか

・誰に言われたのか、強要されたのか

・そのとき、誰がみていたか

あかるい職場応援団より

転職を検討する

仕事の割り振りがおかしい組織は全体が同じ空気感なのかもしれません。そういうときは思い切って外に出る選択肢を検討しましょう。

転職サイトや転職エージェントで希望の職種や業種のリサーチから入ります。

転職サイトは自分のペースで転職先を探したい場合、転職エージェントはアドバイザーと二人三脚で転職先を探したい場合に活用するものです。

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また、能力が高くて仕事をふられやすい人は、フリーランスになっても継続して仕事を得られる可能性があるとも考えられますよね。働けば働くほど報酬が得られるフリーランスの道を選ぶ方法もあります。

今はWebデザイナーやWebディレクター、ライターなどネットを使ったビジネスが盛んです。

組織に縛られず、自分の裁量で自由に働ける環境。自己管理できたり、常にスキルを磨く意欲があったり、収入が多少不安定になっても対応できる備えがあったりする人なら、挑戦する価値は十分にあります。

仕事の割り振りがおかしい:まとめ

仕事が自分にばかり降ってくると感じたら、自分の能力の高さや人柄の良さの裏返しかなと考えてみてはどうでしょうか。

それによって前向きに働くことができて評価も上がり、給与も増えていけば、いいことばかりですよね。

でもそれが延々と続き、長時間残業が必要だったり、給与には影響しないものだったりするとモチベーションを保つのは難しいかもしれません。

現状に疑問に感じたら、会社や上司に改善を求めることや、改善されなければ社内外で相談することを考えましょう。思い切って異動や転職で環境を変えるのも手です。

今回は以上です。ありがとうございました!

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