次の異動では単身赴任になりそう
転勤で家族と離れるのはさみしい
単身赴任にメリットなんかあるの
こんな悩みや疑問に答えます。
家族と暮らす転勤族のだれにも訪れる可能性がある単身赴任。人によって受け取り方はさまざまです。
「家族の目がなくなり自由に過ごせる」
「趣味を楽しみやすくなる」
「仕事に没頭できる」
このように前向きに受け止める人がいる一方、寂しい独り暮らしに戦々恐々としている人も多いのではないでしょうか。
ここにその一人がいます。
僕はかつて単身赴任を経験しました。そして離れて暮らしたことが原因で離婚してしまったのです。
厚生労働省が公表している2020年の人口動態統計によると、日本の離婚件数は 19 万 3253 組。人口千人当たりの離婚率は 1.57でした。この年の婚姻件数 52 万 5507 組と比べると、かなりの夫婦が離婚を選んでいることが分かります。
離婚件数の中に単身赴任をしていた夫婦が多く含まれているのは間違いありません。単身赴任中の夫婦が離婚する確率は、同居する夫婦の2倍以上とも言われています。
実際に僕自身も経験者なので実感しています
うれしいことに最近ようやく転勤や単身赴任という日本文化を見直す動きがでてきました。リモートワークが広がる中、NTTは2021年に転勤そのものを見直す検討をはじめ、カルビーは業務に支障がないと認められれば単身赴任者が家族の居住地に戻れる仕組みも導入しています。
ただ、多くの転勤族はいまだ単身赴任の可能性と背中合わせなのが事実。この記事では、離婚率が高い単身赴任を行っている夫婦の本音や離婚原因、離婚の回避策を考えていきます。
単身赴任という仕組みをめぐってモヤモヤしている方の頭の整理につながえればうれしいです。
- 夫婦の本音は「気楽」「寂しい」「浮気が心配」とさまざま
- 離婚原因は「家族の意味が薄れる」「浮気」「1人でもいいと思ってしまう」から
- 離婚を避けるには「リモートで家族を実感」「転勤を断る」「転勤がない職場への異動や転職」すること
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【単身赴任は離婚率が高い!?】夫婦の本音とは
質問投稿サイトなどで単身赴任をめぐる情報をみていると、夫婦のさまざまな意見や考えが垣間見えます。
単身赴任は夫婦関係にどのような変化を与え、将来にどう影響するのか。第三者の見方を覗いてみると、しなくてもよい離婚を防ぐヒントが見つかります。
単身赴任する側からすると、「気楽にすごせる」または「寂しい」といったように意見がまっぷたつに割れます。残される側では、夫の不倫を心配したり、寂しい気持になったりするという意見も多いですが、「亭主元気に留守がいい」的な感覚の人も一定数いるのが実態です。
ちょっと寂しいですね
このほか、単身赴任には健康上のリスクもつきまといます。食生活が乱れ、睡眠時間が不規則になり、不健康になるからです。
以下で夫婦それぞれの本音をみていきます。
単身赴任する側の本音1 ひとりが気楽
赴任当初は家族の待つ家に帰るのが楽しみで仕方なかったのですが、赴任期間が長くなるにつれて、何となくですが家の居心地が悪く感じる様になり、決して居場所がない訳ではなく、「亭主元気で留守が良い」的な家族関係でもないのですが、僕自身が東京でひとりの時間を過ごす方が気が楽と言った気持ちの方が強くなった様に感じています。
Yahoo!知恵袋
このような感覚は人によると思いますが、人間は慣れる生き物です。
一緒に暮らしているときの夫婦や家族の関係性から、単身赴任する側が「ひとりが気楽だ」と考えるようになる可能性は十分に想像できます。
単身赴任する側の本音2 寂しい
ラッキーと思わないと寂しさと辛さに押し潰されます。
Yahoo!知恵袋
前向きな考えがないと精神的に辛いかもしれません。
これは、「単身赴任することになったら、寂しいかと感じるか、またはうれしいと感じるか」という趣旨の質問に対する回答のひとつにありました。
家族と楽しく暮らしていたのに遠くでひとり暮らしをはじめる。別のことを考えないと、精神的にたえられないかもしれませんよね。
残る側の本音1 浮気が心配
不貞に及ばないか心配です。
Yahoo!知恵袋
大丈夫でしょうか?
これが残される側、残す側にとって、もっとも大きな不安ではないでしょうか。
質問者の方は、実際に赴任先で浮気をしていた夫が比較的長めの一時帰宅をした後、再び赴任地に赴くことを心配しています。
一度ひとを裏切ると、信頼を取り戻すのはとても長い時間がかかるもの。夫婦が互いに不貞を心配するのは普通のことです。
残る側の本音2 寂しい
やっぱり、いないのは寂しいのかなって思いました。
Yahoo!知恵袋
嫌だった旦那様と離れてみて、大事だなと感じた方いらっしゃいますか?
口喧嘩をしたり、細かい小言に辟易としたり、料理に気を使ったり……。
夫婦といえども他人同士。一緒に暮らしていると、ときには一人がいいなと思うことだってありますよね。
でもいざ単身赴任するとなると、途端に寂しくなるもの。離れてわかるありがたさ、というものがあります。
残る側の本音3 帰宅時にわがままになり困惑
夕飯は、主人のリクエストでメニューを決め、子供も夕飯には帰ってきます。そして、最悪なのがお酒が入ると些細なことでイライラします。本当に苦痛になります。反論するものなら怒鳴りヒートアップするので、とりあえず何も言わずじっと我慢します。単身赴任の旦那さんが、久々に帰る時って皆さんはどんな感じなんでしょうか?
Yahoo!知恵袋
単身赴任中の夫がたまに帰宅すると、家族にいろいろ求めてきて困惑する。そんな思いについて尋ねた質問です。
夫側からすると「たまに帰ってきたのだから家族に甘えたい」という思いがあるのでしょう。
でも単身赴任で家族が一人すくない日常生活に慣れた側からすると、困った問題かもしれません。お互いに思いやりが必要になります。
【単身赴任は離婚率が高い!?】離婚する原因は
単身赴任の離婚率はなぜ高くなるのでしょうか。単身赴任をしているとなぜ離婚をかんがえてしまうのか。原因と考えられるものをあげてみました。
家族になった意味が薄れるから
夫婦共稼ぎ、子供は居ません。
OKWAVE
この度私に転勤の話しがあり、どうしようか悩んでいます。
妻とも色々話しをしたのですが、妻は転勤先に付いて行きたくないようです。
片道切符での転勤になりそうな事を考えると、これから何十年も別居したままになります。
この状況で婚姻を続ける意味があるのでしょうか?
奇跡的に出会い、結婚し、家族になったのに、仕事の都合で別居しなければならない。
互いに理由があって仕方がないことだとはいえ、切ないです。
家族であるとはどういうことか。たとえ離れて暮らしていても家族であるのは間違いありません。
しかし、何十年も別居したままになるとした場合、家族の意味について疑問を抱く気持ちは痛いほどわかります。
浮気しがちだから
友達は幼稚園児二人のママです。友達の旦那が単身赴任していましたが浮気して不倫相手と同棲していました。友達は離婚訴訟すると伝えましたが単身赴任させたのはお前だろう。ついてこなかったからだと責め立て夜の相手もできてないんだから浮気したのはお前のせいだと逆ギレされたそうです。(単身赴任に着いてくるなと言ったくせに)
OKWAVE
彼女は慰謝料と養育費と住んでいる家をもらいたいみたいですが(住宅ローン借り手は旦那のみ)専業主婦です。
単身赴任の寂しさが原因なのか、もともと浮気がちな人だからなのか。当人の性格やタイミングなど、いろんな事情はあると思いますが、単身赴任中の浮気も離婚理由で大きな理由です。
離婚するにしても、許して婚姻関係を続けるにしても、浮気をされた側の精神的なダメージは計り知れません。
ちなみに、僕が元妻と離婚した発端は、妻側の浮気疑いでした。僕にも責任はあると考えて婚姻関係は1年くらい続けましたが、離れて暮らす中で信頼関係の修復は難しかったです。
1人でも大丈夫だと思ってしまう
相手が居ない環境に慣れてしまうので婚姻継続の難易度は上がると思います。
Yahoo!知恵袋
僕は銀行や報道関係と転勤が多い職場に勤めていましたので、周りに単身赴任を経験した先輩たちが多くいました。
「単身赴任は気楽でいいよ」
「慣れたら快適になるから」
はじめは寂しいけど慣れれば大丈夫。みんなこのように言っていたました。
でも、家族がいないことに慣れるってどうなの? と思ったりしませんか。
複雑な気持ちになりました
ほかにも、自分と家族それぞれの二重生活で食費や家賃などが膨らみ、それがもとで金銭的に苦しくなることがあります。お金の問題はストレスを生み、ケンカが増え、やがて心が離れて離婚につながる。こんな展開も予想できます。
【単身赴任は離婚率が高い!?】回避する策は
リモートツールで常に互いを感じられるようにする
いまは一昔前とちがってZOOMやLINEなどリモートでも顔をみながら会話できるツールが当たり前になっています。
食事どきなどに画面越しでも相手の顔を見ながら話をするだけでも、ぐっと距離は近づきます。以前のガラケーのようにメールだけのやり取りとは各段の進歩ですよね。
相手の表情を見ながらコミュニケーションをとる効果の大きさを示すものに、メラビアンの法則というものがあります。
「メラビアンの法則」はカリフォルニア大学の心理学者だったアルバート・メラビアンが1971年に提唱したもの。人は言葉と表現が矛盾していた際、「視覚情報」が人に与える影響度は55%を占め、「聴覚情報」は38%、「言語情報」は7%だと指摘しました。
「大丈夫だよ」「元気だよ」と電話越しに話していても、実際はどうなのか。表情も見ながら話すことで相手の変化を敏感に感じ取ることができますよね。
単身赴任を断る
単身赴任による離婚を回避するもっとも有効な行動は転勤を拒否することです。
サラリーマンの場合、転勤を断ることで上司からの評価は落ちるかもしれません。転勤しないですむ代わりに意に沿わない部署に異動させられる可能性もあるでしょう。玉突きで同僚に転勤依頼がいってしまうかもしれません。
それでも、自分や家族の状況、子どもの年齢などいろいろなことを考え、その時点で最もいいと思う決断を考えたいですよね。
同じ会社に一生勤め続けるのが普通とされた時代は過去の話です。転勤せずに本業や副業で自分のスキルを高めてどこでも稼げる力を養おうと考える発想の転換が求められる時代になっています。
異動希望や転職を検討する
単身赴任をともなう転勤はしたくない。でも会社に転勤を断わるのは難しい、あるいはできないといった場合、転勤がない職場への異動希望や転職を考えるのもひとつの方法です。
転職についてはいまは転職サイトや転職エージェントといった支援サービスが花盛りの人手不足時代。転職などまったく考えたことがない方も多いと思いますが、専門のアドバイザーがいる転職エージェントだと、自分の経歴やスキルを一緒に考えてもらいながら、最適な転職先が見つかる環境に身を置けます。
登録も利用も無料が基本です。まず登録してみて、自分の適性を見つめ直すのもおすすめです。2万以上あるとされる転職エージェントの中でも、大手を特徴ごとにまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
本気で転職を検討するなら複数登録するのがおすすめです
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【単身赴任は離婚率が高い!?】まとめ:個人で稼ぐ力をつけよう
僕の場合は子どもがいない中、妻の仕事の関係で200キロほど離れた地域で単身赴任したことがあります。最初の1年ほどは月に1度行き来してうまくいっていると思っていましたが、結局は離婚に至ってしまいました。
妻の不貞行為が発端ではありましたが、僕自身にも原因があったのは確か。家族の存在の重さや働く意味などがわからなくなり、頭の中が混乱したことを覚えています。
いまは再婚した妻との間に2人の子どもに恵まれ、上の子は中学生にまでなりました。これまで単身赴任はしていません。
離婚率が高い単身赴任はできれば避けたいですよね。かつて僕は転勤は受け入れるしかないという考えだけでしたが、いまは転職したり、フリーランスになったりなど、選択肢はあることに気が付きました。
まずは在宅でできる副業から小さくはじめて長い目で見て軌道に乗せ、副業を本業にすべく取り組むのもひとつの手。個人の力で稼ぐ意識は不安定なこのご時世で大切な考え方です。
実際に僕はその道を模索してブログ活動をスタートさせました
いろんな道を探りながら、理想の生き方を見つけていきたいですね。以上です。ありがとうございました!