仕事を入社3カ月で辞めるのは甘えなの? ← 向いてないなら退職・転職も選択肢

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仕事を入社3カ月で辞めるのは甘えなの? ← 向いてないなら退職、転職も選択肢

入社したてだけど職場に違和感ばかり

3カ月で退職するのは早すぎるのかな

就職したばかりで辞められるのか不安

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こんな疑問や悩みに答えます

「仕事辞めたい」。会社員なら多くの人が頭をよぎったことのある考えでしょう。社会人になって約25年たつ僕も何度思ったことかわかりません。

よく「3年がんばれ」とか「3カ月で辞めるのは早すぎる」といわれますが、それは思い込みです。転職エージェント「doda」の調査では、入社後3カ月以内では8割の人が「ストレスがあった」と答えています。

転職直後のストレスの有無
出典:doda「転職に関するアンケート」

仕事を辞めたいと思う原因やその程度は人それぞれ。「まだ3カ月だからもう少しがんばれ」というのは無責任です。

辞めることは「甘え」とは別物。大切なのは、冷静に辞めたいと思う理由やその後の行動を考えることですよね。

この記事では以下の順番で解説します。

  • 3カ月で辞めるのは甘えではない理由
  • 辞める前のポイント
  • 就職してすぐに辞めるときの伝え方

読み進めることで辞めるかとどまるかのポイントを客観的に考えられるようになります。モヤモヤを晴らしてすっきりした頭で論理的に考えられるといいですよね。

目次

法的には申し入れ日から2週間たてば辞められる

まず確認しておきたいのは、働く人には退職する自由があることです。

民法第627条第1項には、雇用の期間に定めがない場合、解約(退職のこと)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了すると明記されています。

日本労働組合総連合会(連合)は、会社側への退職の申し入れは、「退職願」ではなく「退職届」とすることを推奨しています。

退職「願」では、退職するのに会社側の承諾が必要と解釈される可能性が残るからです。

退職届を提出する場合は内容証明郵便を利用するなど、退職の意思表示をしたことを明確にしておく必要もあります。

参考・連合ホームページ

入社3か月で辞めるのは甘えではない理由3つ

入社3か月で辞めるのは甘えではない

入社3カ月で辞めるなんて早すぎるこうした固定観念にとらわれていませんか。

もちろん、勢いだけで辞めるのはおすすめできません。でも、冷静に検討して入社3カ月で辞めるのが甘えとは言えない理由をみていきます。

  • 入社3カ月で辞める人は少なくない
  • 向き不向きは3カ月程度でわかる
  • お互いに最小限の損失で済む

ひとつずつ解説します。

入社3か月で辞める人は少なくない

入社3カ月で仕事を辞める人は珍しくはありません。厚生労働省が公表している令和2年度の新規学卒就職者の離職状況(https://www.mhlw.go.jp/content/11652000/000845829.pdf)によると、1年目で退職する人の割合は以下の通りです。

新規学卒就職者の離職状況(1年目で退職する人の割合)

  • 大卒  10.6%
  • 短大卒 16.2%
  • 高卒  15.0%

近年やや低下傾向にありますが、これまでずっと10%は確実に超えています。3年目までに辞める人を含めると3〜4割程度まで増えてきます。

リクルートワークス研究所は就職後に半年未満で離職した人について、大学卒で7.5%、短大卒等で10.1%、高校卒就職者で11.8%と推計しています。

向き・不向きは3カ月程度でわかる

仕事に向いているか向いてないかはおおむね3カ月でみえてくると言われます。

大手転職エージェント「doda」の調査では、入社後3カ月以内でストレスがあった人は8割を超えていました。ほとんどの人が新しい職場ではストレスを抱え込むのです。

ストレスの要因として多いのは主に以下のとおりです。

  • 入社前に聞いてた条件や仕事内容と違った 15%
  • 上司とのコミュニケーションが取りにくかった 13%
  • 社風や文化が在籍したことのある会社と大きく異なっていた 12%
  • 入社前にイメージしていた仕事と違った 12%
  • ライフスタイルの変化があった 11%

新しい仕事内容や人間関係にとまどう中でも3カ月を超えて働き続ける人が多いのは、慣れてくるからです。仕事の中身は3カ月あれば全体像が見えてくるし、人間関係も慣れてくるとコミュニケーションが円滑にとれるようになりますよね。

逆に言えば、慣れが生じてきても業務が滞ったり、つらいと感じたりするなら、その仕事は「向いていない」可能性があります。

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社員の試用期間を3カ月としている企業が多いことも、向き不向きを判断するには適切な時期だからですよね

お互いに最小限の損失で済む

会社にとって入社したてで教育費をかけた若手に辞められるのは痛いことです。

5年以上かけて育てた社員に辞められるのと、3カ月で辞められるのとではその重さが違います。会社側にとって3カ月で辞められる方が当然コストは低く済みます。

辞める側にも似たようなことが言えます。たとえば、大学を卒業してすぐに入社した場合、早めに退職して転職活動をすると「第二新卒」として扱われる場合が多くなります。

第二新卒は、新卒で入社して3年ほどの間に離職して転職活動をしている人を指す言葉。企業の中には第二新卒を積極的に採用しているところもあるのです。

第二新卒の強みは、最初に就職した企業で一定の研修を受けていると思われること。新卒と同様のポジションでありながら、社会人としての基本的なビジネスマナーを学んでいる可能性が高いと考えられますよね。

一度会社選びに失敗した教訓から、より自分に合った会社を選ぼうとする意欲も高くなるでしょう。

20代に人気の転職エージェント「マイナビエージェント」では、第二新卒向けの案件が公開されているだけで5,000件以上ヒットします。転職エージェントは専門のアドバイザーが無料で求人企業を探したり、面接対策などをしてくれる転職支援サービス。働きながら次の仕事を探す人には頼りになる存在です。

マイナビエージェントに登録すればさらに3,000件以上の非公開求人の中からあなたに合う求人先を紹介してもらえます。転職エージェントは求人企業から報酬をもらう仕組みのため登録も利用もすべて無料ですのでまずは登録をおすすめします。

仕事を入社3か月で辞める際のポイント4つ

入社してまだ3カ月だけど仕事を辞めたい。こう強く感じたときにまず考えるべきことをまとめました。

  • 慣れると辞めずに済むこともある
  • 辞めたいと感じる理由を整理する
  • 勢いで辞める前に転職活動を検討
  • ポジティブに転職の動機を考える

ひとつずつみていきます。

慣れると辞めずに済む可能性があることも頭に入れておく

新卒で就職するにしても、転職して新しい企業で働くにせよ、人間関係や新しい仕事は大きなストレスになります。そしてストレスにはよほど大きなものでない限り耐性がつくものです。

リクナビネクストが公表している調査では、転職経験者で新しい職場に馴染めなくて辞めたいと考えたことがある人は6割を超えているといいます。

参考URL https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/13047/#3

一方で、辞めたいと思う気持ちが解消された人はその半数近く、解消された期間は「3カ月~半年未満」が3割超と最も多くなっていました。

入社して間もないころに辞めたいと考える理由は、「上司・同僚との人間関係」や「仕事の進め方」といった新しい環境ならではのものが大半。辞めたいと感じたときは、ハラスメントや過度の長時間労働といったおかしなものでない限り、「慣れるかもしれない」ということを常に頭に置いておくといいでしょう。

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一時の感情に左右されずに冷静に客観的に考えることが大切ですよね

辞めたいと感じる理由を整理する

辞めることを決意する際、辞めたいと感じる理由をしっかり整理することが大切です。それは感情で辞めてしまって後悔するのを避けるためでもあります。

辞めたいと感じる理由を列記し、それは新しい仕事に就くことで解決される可能性があると確信する。このような合理的な行動理由を自分自身で把握することが大切です。

就職・転職全般に関する研究や調査を行う「Job総研」を運営する株式会社ライボが2021年に行った調査によると、入社半年たつ新人社員260人の34.0%が転職を検討していると回答しています。

そして転職を検討し始めたきっかけを聞くと以下のような結果になりました。

転職を考え始めたきっかけ

  • やりがい・達成感を感じない 33.3
  • 給与が低い 25.9
  • 業界・企業の将来性に不安 22.2%
  • やりたいことができない 22.2
  • 社風や雰囲気が合わない 18.5
  • 人間関係の不満 14.8
  • 拘束時間が長い 11.1
  • 評価・人事制度に不満 11.1
  • 自分の成長を感じられない 11.1%
  • 不本意な異動・転勤 11.1
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転職の検討理由を並べると、職場を変えることで解決される可能性があるものが多いことに気が付きますね

参考URL https://laibo.jp/info/20211005-2/

勢いで辞める前に転職活動を検討する

転職活動は生活によほど余裕がある場合を除いては、現在の仕事をこなしながら進めることをおすすめします。

たしかに辞めてから転職活動をすると、以下のようなメリットがあります。

退職してから転職活動をするメリット

転職先を探す時間の余裕ができる

求められる資格の勉強ができる

面接などの日程を調整しやすい

ただ、僕もかつて転職活動をして実感しましたが、多くの人は生活費の心配や、仕事が見つからない場合の不安感が大きくなりますよね。

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場合によっては焦って希望からは遠い仕事に就いてしまう恐れもあります

さらに、いざ転職活動を始めて自分に適した会社が見つからない場合、転職した後に従来より大きいストレスを受ける可能性があることに気づき、辞める会社の良さを見直すかもしれません。

とはいえ、「転職活動にたくさんの時間を使えない」。こういう心配も強いですよね。そのような場合に活用するべきなのが転職エージェントです。

自分で仕事を探す転職サイトと異なり、転職エージェントは専門のアドバイザーがあなたのスキルや希望に沿った求人先を探すだけでなく、履歴書添削や面接対策なども頼りにできます。

利用も登録も無料なので一歩踏み出すならまず登録をおすすめします。

ポジティブに転職の動機を考える

世の中には入社3カ月で仕事を辞めることに対して「早すぎる」との考え方が根強くあります。このため転職の動機はポジティブな理由を考えておくのがベストです。

入社3カ月で辞めることに対して「早い」と考えてしまう人に退職を止められないよう、前向きな転職理由を用意しておくといいでしょう。

単純に人間関係や長時間労働を理由にすると、人手不足の会社側に改善すると約束されて強く引き止められかねません。

自分自身のスキルアップや、他の業種の経験を積む希望など、会社とは関係ないポジティブな理由だと引き止められにくくなるでしょう。

仕事を入社3か月で退職するときの伝え方

上司に退職することを伝える人

就業規則を確認

退職するときはまず会社の就業規則を確認します。きちんと就業規則が定められている会社であれば、規則で退職の申出日などルールが明記されているケースが多いからです。

民法第627条1項では雇用期間の定めがない場合は、退職を申し出た日から2週間たてば辞めることができると定められています。会社の就業規則より民法が優先されるので、法律的には退職を申し出るのは2週間前で充分です。

しかし、会社側としては後任の手当てや引き継ぎなどで十分な時間がほしいもの。

「退職3カ月前に申し出る」といった無理な規則でなければ、次の職場に気持ちよく移るためにも、就業規則にのっとった円満退職が理想ですよね。

退職理由は前向きな内容を説明

「仕事を入社3か月で辞める際のポイント」にもありますが、退職や転職の理由はポジティブな内容を考えておくのがベストです。

いま働いている会社に退職理由を伝える際、「人間関係が悪い」「長時間労働が辛い」「給与が安い」といったネガティブな内容を前面に出すことは避けるべきです。

業績が悪化していてかつ人手不足が深刻化している会社の場合、改善することを約束するなどして無理な引き止め工作を受ける場合があるからです。

「そこまで言うなら」と思いとどまりそうになることもあるかもしれませんが、業績が低迷する会社なら本当に改善が可能か心配ですよね。

感情にまかせず、冷静に考えていきましょう。

  • スキルアップを目指して資格取得に専念したい
  • 親戚の事業を手伝うことになった
  • やりたい仕事ができた

たとえば以上のような会社側の努力ではどうしようもない理由を用意しておくと、無用な引き止めに合いにくくなります。

「1カ月以上考えた」「家族とも相談した」といった情報も加えると、意志が固いと思われて無理な引き止めを避けられる可能性が高まります。

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一番の理由は「すでに転職先が決まっている」ですね

どうしても伝えにくいときは退職代行を検討

気持ちよく再スタートを切るには、やはり会社側に直接退職する意思やその理由を伝えて円満に去るのが一番です。期限の定めがない労働者は2週間前までに申し出るという民法上のルールを守れば退職するのは自由なのですから。

とはいえ、過剰労働や休日出勤を強いるブラック企業の場合、根拠なく「退職は認めない」「損害賠償請求する」といった強硬なことを言ってくることもあるかもしれません。このような対応が予想される場合には退職代行サービスに頼る方法もあります。

退職代行サービスを行うガーディアンは、東京都労働委員会に認証されている合同労働組合。法律にのっとって会社側と退職交渉をしてくれるので、違法性なく安心かつ確実に退職できます。料金は一律29,800円と明瞭なのも安心点ですね。

まとめ 入社3カ月で辞めるのは甘えじゃない

人間関係や仕事内容など、入社3カ月の間は大半の人がストレスを抱えて働いています。

「3カ月を超えれば慣れるかもしれない」。多くの人がこのように考えながら耐えているのではないでしょうか。

たいせつなのは、辞めたいときは辞められると考えられるようになること。「入社3カ月で辞めるなんてただの甘えだ」との思い込みは、心身ともに疲弊するばかりです。

法的に2週間前に伝えれば辞められるし、いざとなれば退職代行をお願いできます。ただし、勢いだけでやめるのは注意が必要。辞めた後、自分はどうしたいのか。辞めると状況は改善するのか。冷静に分析して考えていきたいですよね。

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