面倒な仕事をすぐに押し付ける
仕事してるフリがやたらうまい
陰口やうわさ話がめっちゃ好き
こういうタイプの人、会社に必ずいませんか。
隙あらばライバルを出し抜こうとする人、出し抜くだけならまだましで、蹴落としていこうとする人ばかりが同僚だったらたまったものではありません。
僕の周りにも確かにいます。周りだけでなく、報道機関の記者として約20年たくさんの企業関係者に取材をしてきて実感していることです。たいていの会社は一部の誠実に働くまじめな人に支えられているものなんですよね。
この記事はそうした職場を支える人に向けて書きました
周りはクズばっかりだ……
そんな風に感じている人が思う職場の特徴とその原因、そして対策まで解説します。
- 職場にクズばかりいる会社には「働かない人が得をする」「尊敬できる先輩がいない」「中堅社員が少ない」といった特徴がある
- 職場がクズばかりになる原因は「年功序列で硬直的だから」「経営トップが無能だから」
- クズばかりいる職場なら「稼ぐ力をつけるためと割り切る」「過剰な仕事はきっぱり断る」ことが大切
周りは気にせず割り切って働くのが一番です。でも、その職場からはもう得られるものがなかったり、ガマンの限界に達しているなら、すぐ転職に向けた情報収集を始めるべきですよ。
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職場にクズばかりの会社の特徴9つ
職場におけるクズ。言葉にするとドギツイ表現です。ただ、ここで言うクズとは「人間のクズ」とまではいきません。
人間のクズとは「卑劣」「残忍」「極悪」といった倫理観の欠如が現れているもの。職場でいうクズとは「無気力」「無責任」「自己中心的」といったおそよチームプレーが必要とされる組織にそぐわない人をいいます。
パッと見ただけでは気が付きにくいですよね
ここでは職場にクズばかりいる会社の特徴をまとめてみました。
- うわさ話や陰口が多い
- 働かない人が得をする
- 尊敬できる人がいない
- 仕事を頼みにくい
- 中堅社員が少ない
- 人事で報復される
- 年上部下が多い
- 指示が細かい
- 挑戦しない
ひとつずつ解説します。
うわさ話や陰口が多い
「〇〇がこんなこと言ってた」
「〇〇と〇〇は付き合ってる」
「〇〇がこんな失敗をした」
職場にうわさ話や陰口はつきものです。
人は仕事以外のいろんな雑談を通してストレスを解消しながら働いているといってもいいくらいですよね。
でもそれにも限度があり、不毛なうわさや陰口が多すぎる職場は問題をはらみます。うわさ話や陰口だらけになるのはこんな人が多い職場だからです。
- 仕事がうまくいっていない
- 常に不安を抱えている
- 劣等感が強すぎる
自己肯定感が低いと、第三者を下げるような話をして気を紛らわせたくなるもの。たちの悪い職場になると管理職同士が部下を陰で批判する話も耳にします。
直すべき部分があるなら直接指導するべきなのにそうはしない。残念な職場です
働かない人が得をする
職場でネットサーフィンを楽しんだり、ソリティアに没頭したりする人を見かけませんか。
仕事をしないで給料をもらう人が大勢いる職場に活気があるわけありません。
仕事ができる人にばかり負担が偏っている。でも給料はみなほぼ同じ。そんな職場も多いのではないでしょうか。
これでは士気が高まりません
悪いことに、働かないで給料をもらっている人を見ていると「自分もサボってもいいや」と考える人があふれてきます。
働かない人が得をする構造を変えようとしない職場では生産性は上がりませんよね。
尊敬できる人がいない
尊敬できる上司や先輩がいない職場も、クズが多い場合の特徴です。
〇〇さんのようになりたい
〇〇さんのためにがんばる
〇〇さんがいるから安心だ
このように前向きな気持ちにさせてくれる人がいるかどうかは、あなたの仕事の成果にも大きな影響を与えてくれるでしょう。
でも「とてもじゃないけどそんな人はいない」という職場ならどうなるか。
考え方や取り組み方のお手本とまともな人がいない職場で、人はそこまでふんばれません。
自分ひとりで考え、行動できる人であればいいのでしょうが、たいていの人はそこまで強くないからです。
今のやり方で合っているか
参考になる前例を知りたい
新しい仕事の場合はこんなことを考えながら取り組むケースが多いもの。尊敬できる人がいるかどうかは、あなたが意識している以上に大きな影響を与えます。
仕事を頼みにくい
仕事が一人に偏りすぎて処理するのが大変になってくると、同僚に手伝ってもらう必要が出てきます。
でもクズやヤバイ奴が多い職場の場合、仕事を頼むのも一苦労。場合によってはかえって心が疲弊してしまうこともあります。
- 「忙しいから」とあっさり断られる
- ブツブツ文句を言いながら手伝われる
- 手伝ってもらうと恩着せがましくなる
以上のような状態は、自己中心的な人ばかりのヤバイ職場では日常茶飯事。
職場では働く人の負担を平準化してチーム全体で成果を上げるはずなのに、これではそうはなりません。
中堅社員が少ない
職場にクズが多いと30代の中堅社員がいない、または極端に少ない状態になります。
30代といえば体力も気力もあって仕事を一通りこなせるようになり、かつ後輩の指導も期待される職場でもっとも重要な存在です。
ところが、他の世代でまともな人が少ない職場になると、ルーティンワークから新しいプロジェクトまであまりにも幅が広い仕事が集中してしまいます。
本来であれば、会社の収益に直結する仕事をバリバリこなしてほしいのにそれだけでは仕事が回らなくなり、結果としてやりがいを失わせてしまい、会社を去っていくことになりがちです。
そもそも日本の年齢構成を考えると40代、50代が圧倒的に多く、20代、30代の割合が低くなります。
総務省統計局・日本の統計「人口・世帯」をみると、日本の人口構成で20代、30代が少ないのは明らか。30代を大切にしない会社は成長が見込めません。
人事で報復される
ヤバイ人が多い職場の特徴は人事異動の結果を見ているとよくわかります。
上司や会社の方針に意見や批判が多い人は、主要部署から外されたり地方に転勤させられたりするからです。
会社側からすればそれは報復ではなく「適切な人事異動」なのでしょう。
しかし、仮にそうであっても、意見や批判をする人が「飛ばされる」職場に建設的で活発な議論が期待できるでしょうか。
上司に意見する人が左遷されるなら、周りはイエスマンばかりになります。そもそも目立つことをしようとしなくなるでしょう。
結果として職場にはクズばかり残り、会社の成長も見えなくなるのです。
年上部下が多い
職場に中堅社員が少なかったり、報復人事が多かったりすることで、上司と部下の関係が逆転した「年上部下」があちこちに存在することになります。
中堅社員が少ない職場は総じて人手不足の状態。現場で働く社員を増やす必要があり、年配社員が現場に戻されるのです。
会社の成長が止まるとポストが減ります。出世争いなどで敗れた側に対する報復人事で現場に戻るケースもあります。
年下の部下としては、どんなにいい人でも年上だとやりにくいもの。
互いに気を使い合い、疲れます
指示が細かい
クズが多い職場の特徴として、会社や上司からの指示がいちいち細かいという点も挙げられます。
文章についてなら句読点の使い方、助詞や接続詞の言い回しなど、自分の好みを押し付けてくるタイプです。
新しいプロジェクトに取り組むにしても「任す」と言っておきながら、工程やメンバーについてなど細かい点に自分の意見を主張してくることもあるでしょう。
打ち合わせがやたら多いという特徴もありますね
上司が部下のことをまったく信用していないということです。これでは職場の活気はなくなりますし、不満もつのる一方です。
職場がやる気ないヤバイ集団になり、ますます上司から信用されなくなる負のループに陥りそうです。
挑戦しない
職場にクズばかり集まると、新しいことにはまったく挑戦することがなくなります。
現状維持を求め、成長は期待できません。
もともとは意欲にあふれていた社員でも、組織が減点主義の場合はそもそも挑戦しなくなるでしょう。
「成功して当たり前」とされていて失敗すればマイナス評価を食らってしまう。そんな職場でチャレンジしたいと思うでしょうか。
こうして意欲ある人が会社を去ったり、意欲を無くしたりしてヤバイ人しかいない職場になってしまうのです。
職場にクズばかりいる原因
クズばかり、ポンコツばかり、ヤバイ奴ばかりいる職場。そんな職場の特徴を確認してきましたが、なぜそんな職場になってしまうのでしょうか。
その原因として考えられるものは次の通りです。
- 終身雇用が根強いから
- 経営トップが無能だから
- 会社の成長が止まってるから
- 有能な人から辞めていくから
ひとつずつみていきましょう。
終身雇用が根強いから
職場がクズばかりになる大きな原因は、終身雇用や年功序列といった古い人事制度が根強く残っているからです。
戦後に日本の人口が右肩上がりに増え続け、高度経済成長で企業の収益もどんどん増えていた昭和の時代は終身雇用や年功序列制が機能しました。
サラリーマンはひとつの企業で定年退職するまで働き続け、勤続年数とともに給与が上がっていく仕組みです。
ところが、人口が減少する局面に入り、企業の成長も期待できなくなると、終身雇用と年功序列を基礎にした人事制度ではコストが膨らむばかりになります。
先進的な企業ほど能力主義を取り入れて、結果、有能な社員が集まるようになる。そして古い体質の企業には仕事ができないか、転職が難しい中高年が残されることになるのです。
能力がなくても出世する年功序列の会社だから尊敬できる人が少なくなる。有能な人が上司に疎まれて人事でとばされる可能性もでてきます。
経営トップが無能だから
経営トップが有能であれば、会社で活躍を期待される中堅社員が去っていくのを座して見ていることはありません。
無理に引き止めることはしなくても、有能な人が残る仕組みを必死に考えますよね。
能力に応じた昇進や昇給を広く認めるようになるはずだし、働かない人が得をするような職場をそのままにすることもないはずです。
社員に積極的な挑戦を促すマインドも重要です。
「やってみなはれ」。これはサントリーの創業者鳥井信治郎のあまりに有名な言葉で大好きなフレーズです。
挑戦に失敗はつきもの。ミスをすることで減点されるようではだれも新しいことに取り組まず現状維持に甘んじます。
「結果を怖れてやらないこと」は悪。そこまで思わせる寛容な経営者の下にある職場がクズばかりになるわけがないですよね。
鳥井信治郎の思想は今も生きているようです
無能な経営トップは自分の考えしか信じないので部下をイエスマンで固めがち。現場を信頼していないので細かく口を出してくるものです。
そんなトップの下では活気ある職場は望めません。
会社の成長が止まってるから
会社の成長が止まっているから職場がクズばかりになるという面があります。
その企業が扱う商品やサービスが時代のニーズにマッチしていない場合、当然売り上げが落ちます。
売り上げを伸ばすために新商品を開発しないといけないのに、開発を担う有能な社員は成長している会社や業界に移りがちです。
残る人はヒマになるか、やる気を失うのでうわさ話や陰口に時間を費やすようになります。
有能な人から辞めていくから
職場がクズばかりになるのは、有能な人ほど会社を去るのが早いからです。
仕事ができる人は「この会社はヤバイ」と思ったら即行動に移せるタイプの人です。先が読めるといってもいいでしょう。
有能な人ですぐに会社を去っていくのはたいてい20代後半や30代のバリバリ現場を支えてくれている人です。
仕事を頼みやすい優秀な人がいなくなり、年上部下もふえてくるので、仕事の割り振りがおかしくなって、その後もまともな人から辞めていくようになっていくでしょう。
職場にクズばかりいる会社での対策
職場にクズばかりいる会社の特徴や原因を見てきましたが、じゃあ実際どうすればいいのか。
クズばかりいる会社で心身ともに疲れていくのはとてももったいない。とはいえ、その状態に向き合うほどメンタルが強い人はまれです。
そんなときは
- 稼ぐ力を付けるためと割り切る
- 重すぎる仕事はきっぱり断る
- 別の職場に異動を希望する
- 転職を頭の中に入れる
以上のことを意識しておくだけで、心がずいぶん気楽になります。
一つずつ解説します。
稼ぐ力を付けるためと割り切る
いまの時代、自分の力で稼ぐ力をつけることは不可欠です。
転職の経験も含めて25年間サラリーマンを続けた僕がそのことを痛感したのは2021年のことです。
政府の経済政策を議論するメンバーを長く務めてきたサントリーホールディングスの新浪剛史社長が経済団体のセミナーで述べた言葉が、すぐに物議を醸しました。
企業の新陳代謝を高めるため、従来モデルから脱却しなくてはいけない。その一環として定年退職の年齢を45歳に引き下げる。個人は会社に頼らない。そういう仕組みが必要だ
年功序列と終身雇用が根強く残る日本が世界を相手に勝負し続けるには、大転換が必要だという訴えです。
もちろん反発は大きいものがありました。45歳といえば20代30代のころ賃金を安く抑えられてきた人にとって、ようやくそのガマンが報われはじめるタイミングです。
そんなときに定年かよ
そりゃ、こう思います。
でも、新浪さんの考えは経営者ならだれでも考えることです。そもそも日本がいまのような低成長な国になったのは年功序列、終身雇用にこだわり過ぎた面が大きいからです。
であれば会社員はどう動くべきか。
重要なのは「個人は会社に頼らない」の部分です。
どのような会社でも稼げる自分のスキルを磨くしかありません。
職場にクズばかりいるとあきらめて自分もクサっていくのではなく、稼ぐ力を身に着ける場に変えていくと考えを切り替えることが大切です。
僕はそのために紙媒体だけのライターから、Webでも文章を書く仕事をはじめようと考えることができました。
会社は個人で稼ぐ力を育てる場所と割り切って黙々と働く。これが一番重要なことです。
陰口には参加しない。無益な対立に深入りしない。自分磨きの足を引っ張られるかことからは自分を遠ざけていきましょう。
重すぎる仕事はきっぱり断る
よくない職場のパターンとして、できる人に仕事が偏る傾向があります。
あなたは人が良くていつも受け入れてきたかもしれませんが、過剰な要求はきっぱり断る勇気が大切です。
断れない人の心の中には、「嫌われたくない」とか「いい人でいたい」といった欲求があります。あるいは「やろうと思えばできる」ということで引き受けるケースもあるでしょう。
しかし、重すぎる仕事をしっかり断ることで、
- ストレスが減る
- スキル磨きに時間を使える
- 家族や友人との時間が充実する
- 今ある仕事のクオリティを上げられる
といったさまざまなメリットがあります。
後腐れなく仕事を断るために次のポイントを意識してはどうでしょうか。
- 仕事がくる空気に敏感になる
- 謝罪の気持ちをしっかり伝える
- 受けられない理由を用意しておく
- 受けられる日時など代替案を用意する
仕事をする際には職場の雰囲気に気を配ることが大切です。だれかに仕事が偏っているようであれば、全体の生産性を落とさないようにカバーする必要性があるでしょう。
もっと大切なのは、これ以上仕事を受けられない自分に振られそうな仕事を把握するようにすることです。
事前に察知しておけば、断る理由も考えられます。予想通り仕事が振られた場合、謝罪の言葉とともに、予定があるため仕事は受けられないなど、理由をしっかり伝えられます。
そして、別日あるいは別の時間など条件を変えれば受けられる可能性があることを説明することで誠実さも伝えられます。
別の職場に異動を希望する
職場にクズばかりいる部署であれば、別の部署に異動を希望することも考えましょう。
合わない職場から去ることは「逃げ」ではありません。自分の力をより発揮できる場所に身を置くことは合理的な選択です。
人事異動によってより良い職場環境を獲得できるのであれば、積極的に活用するべきです。
希望を通すコツは「今の職場はクズばかりだから」などとネガティブな理由を言わないことです。異動後の部署でどんな仕事をしたいのか、自分のどの強みを生かせるのか。これらをしっかり用意しておくことが大切です。
転職を頭の中に入れておく
今の職場で学ぶスキルがない
異動したい部署もない
このような場合には、転職を視野に入れて動きます。
転職は今や特別な人が行うものではありません。
「中途採用」は当たり前の時代。当たり前になり過ぎたため、経団連は2022年、終身雇用を前提にした「中途採用」という文言を辞めるよう会員企業に呼びかけることにしました。
「中途採用」改め「経験者採用」と呼ぶそうです
転職活動をするなら、自分で求人情報を探して応募する転職サイトと、アドバイザーに助言してもらいつつ求人企業を紹介してもらう転職エージェントの2種類のサービスを活用すると効率的になります。
転職サイトなら自分のペースで情報収集ができますし、転職エージェントなら履歴書の書き方や面接対策などのアドバイスを得ながら活動できます。いずれも登録・利用とも無料です。
情報収集は早くスタートするに越したことはありません。情報に接すれば接するほど、魅力的な条件が良い案件が出てきたときに気が付き安いからです。まずは転職サイトの定番であるリクナビNEXTに登録するのがおすすめです。リクナビNEXTなら自分の強みを把握できる無料の自己診断ツールも利用できます。
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まとめ:職場にクズばかりなら割り切るのが一番
職場にクズばかり、ヤバイ奴ばかりいる会社の特徴とそうなる原因、そして対策をまとめてきました。
結論は割り切って前に進むことです。自分は自分、他人は他人ですから。
人生100年と言われる時代になっています。後で振り返ったときその会社、職場で働く期間はごくわずか。とはいえ、バリバリ稼げる年代でくすぶり続けるのはもったいないと思いませんか。
自分を磨くため、黙々とスキルアップを図るもよし、やりたい仕事ができる職場に異動するもよし、転職して新天地で働くもよし。
自分のために動いていきましょう。