「会社の中で働く仕事がしたい」
「体を動かす仕事は合わない……」
「在宅ワークにあこがれる」
体を動かす仕事からデスクワークに変えたい人が増えています。新型コロナウイルス禍でリモートワークが浸透したのに、体を動かす仕事のためまったく在宅ワークができなかったという人が大勢出ました。
僕の長男(小学生)との会話でも、「体を動かす仕事より座ってする仕事がしたい」との発言がよく出ます(笑)。
友達といつも公園で遊んでるのでてっきり体を動かすことが好きなんだと思っていたのですが、将来どんな仕事がしたいか尋ねるとデスクワークがいいというのです。
僕自身、外勤もデスクワークも両方経験しましたが、デスクワークの方が圧倒的に快適でした。
体力を奪われにくく、土日休みも多い、なにより自分で作業をコントロールしやすい在宅ワークも十分可能だからです。
この記事では、デスクワークにはどのような職種があるのか、向いている人やメリット・デメリットを紹介します。
これから仕事を選ぶ人、そして体を動かす仕事からデスクワークができる仕事への転職を考えている方の参考になればうれしいです。
デスクワークできる職種8選
デスクワークを直訳すると机でする仕事のことです。いまの世の中だとパソコンを使う作業だとイメージしてほぼ間違いないでしょう。代表的なデスクワークを9つ紹介していきます。
経理・総務
企業のデスクワークと聞いてすぐにイメージするのは経理や総務の業務ではないでしょうか。
経理の仕事は経費の精算や給与、伝票処理を黙々とこなすイメージがあります。もちろんそのような仕事もありますが、実際には簿記や税務といった専門知識も求められ、会社経営の根幹となるとてもやりがいのある仕事です。
僕も銀行から転職して経験したので実感してます
経理は売り上げや経費、利益、税金といった会社のお金の流れをすべて把握できるため、経営者的な思考を学べる仕事です。
一方で総務の仕事では、オフィスや設備、備品の管理、従業員が働く環境の整備などを行います。会社によっては総務が経理業務を担う場合もあるなど、仕事は多岐にわたります。
自身の会社の業務内容や従業員らに対する理解が必要とされる大切なポジションです。
経理や総務など管理部門への転職を検討するなら管理部門専門の転職エージェント「MS Agent」がおすすめ。
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一般事務
一般事務は特定の仕事のサポートをするアシスタント的な意味合いでイメージされることが多い仕事です。
営業事務や医療事務、貿易事務などさまざまな種類があります。データ入力や資料作成、電話対応など業務が多岐にわたるのが特徴です。
仕事に就く前から専門知識を求められるケースは多くはありませんが、関係する従業員に気を配りつつ、協調する力が必要とされ、コミュニケーション力も求められます。
秘書
秘書の仕事は社長など主に経営陣をサポートすることです。
- スケジュール管理
- 電話・メール対応
- 資料作成
- 外出や出張などの手配
秘書についた幹部の考え方や好みなどを理解した上でこなす必要があるため、裏方、サポートに徹することができる人でなければ務まりません。
周囲への気配りができる人、他人の動きがよく見える人はもちろん、高い管理能力も求められます。
コールセンター
コールセンターは電話やメール対応、事務処理を行う仕事です。マニュアル化されているため未経験者でもはじめやすい業務として人気です。
一口にコールセンターといっても仕事内容は大きく二つに分けられます。
一つはインバウンドと呼ばれるもの。顧客からかかってきた問い合わせや申し込み、質問などの電話に対応するものです。商品やサービスの知識、冷静に対応できる判断力などが求められます。
もう一つはアウトバウンド。これは逆に顧客に電話をかける業務です。
商品の売り込み電話がすぐに思い浮かびますよね。忙しくて迷惑がられることも多い相手方にいかに話を聞いてもらうかが重要。会話が好きな人、物おじしない性格の人が向いているでしょう。
ITエンジニア
ITエンジニアはIT=情報技術に関連した技術者の総称です。
ITエンジニアに含まれる仕事としては、システム開発を一貫して行うシステムエンジニア、システムエンジニアが作った設計をもとにプログラミングを行うプログラマーなどがあります。
Webサイトやアプリなどの設計、開発、運用などを行うWebエンジニアもITエンジニアのひとつです。
上記は開発系と呼ばれるITエンジニアですが、ほかにもデータベースやサーバーなどの「インフラ」を構築・管理するITエンジニアもおり、こちらはインフラ系と呼ばれます。
ライター
紙媒体のメディアやWebメディアに掲載される記事を書く仕事です。
執筆はPCで行いますので、デスクワークが主体になります。
ただ、取材やインタビューが必要な場合はたくさんの人に会ったり、現地を訪れたりする時間が必要。完全なデスクワークを希望する場合はWebメディアへの記事執筆を行うWebライターがおすすめです。
情報を集めて、まとめ、簡潔で分かりやすい文章にして伝えるのがライターの役割。文章を書くこと自体は訓練で慣れてくるのであまり心配することはありません。好奇心が強く、知識を得るのに貪欲な人が向いています。
Webマーケター
WebマーケターはWebを使ってマーケティングを行う仕事です。
Webサイトの閲覧者がどのような経路でサイトに訪れたのか、サイト内を回遊する時間、離脱する割合はどうか。これらを計測、分析して閲覧者、登録者数を増やし、商品やサービスの販売増加につなげます。
具体的には主に以下の作業があります。
- Webサイトや動画コンテンツの制作
- SEO(検索エンジン最適化)を意識した集客
- SNS運用による集客
- ランディングページ(LP)制作
- 閲覧増加に向けたデータ分析
- 広告管理
商品やサービスを効率的に売り込む方法を考えるマーケティングの仕事は、どんなビジネスにも共通して必要になるもの。つまりWebマーケティングを学ぶことはビジネスを学ぶことに通じます。
華々しくも見えますが、分析をコツコツ続ける地道な努力ができる人が向いている仕事です。社会の動きに関心が高く、敏感に反応できる人が向いているでしょう。
Webデザイナー
WebデザイナーはWebサイトのデザインに携わるデザイナーです。
ホームページやブログのレイアウトや構成をととのえ、サイトを訪れた閲覧者に見やすく分かりやすい媒体にするのが仕事です。
ビジネス上でWebの活用は不可欠の時代。その見た目を最適化するWebデザイナーの存在はますます重要になります。
読み手や視聴者の立場に立った仕事ができる人や、社会のうごきに敏感な人が向いてます。
ここまで、デスクワークができる仕事を8つ紹介してきました。
Webに関連する仕事が多いのにお気づきでしょうか。PCを使った仕事は自宅でやりやすいため、副業と親和性が高いものが多くなっています。
転職するにしてもまず副業で経験を積んでからだと希望の実現にグッと近づくはずです。別記事で副業を紹介した記事があるので参考にしてください。
デスクワークが向いている人
ではデスクワークはどのような人に向いているのでしょうか。基本的に机に向かい、長い時間座りながら頭や指先を使う作業。下記のような特徴が挙げられます。
- コツコツ型の人
- 集中力がある人
- まじめな人
- PC作業ができる人
- 自己管理能力がある人
一つずつ解説します。
コツコツ型の人
特に事務系の仕事に言えることですが、仕事内容はデータ入力や資料作成など比較的単調な仕事が主体です。
似た作業を数時間あるいは毎日続けることになるため、飽き性の人よりもコツコツと作業することが苦ではないタイプの人が向いているでしょう。
事務系の仕事以外でも、ITエンジニアにおけるプログラミングの仕事やWebマーケターにおける分析作業なども地道な処理が必要です。
コツコツ仕事ができることはどのような職種にも求められる資質ですね
集中力がある人
デスクワークの仕事はコツコツ仕事を進めることを求められるものが多いですが、その際、集中力も加われば生産性が高まりますよね。
電話応対や上司や同僚からの問い合わせ、あるいは来客対応など、さまざまな事情で作業が中断されることが多いのがデスクワークの特徴です。
途切れた集中力に再びスイッチを入れてすぐに作業に没頭できる人が向いています。
まじめな人
会社員におけるデスクワークの仕事は、上司やクライアントから与えられた指示に従って仕事をこなす場面が多くなります。
指示を的確に受けとめ、指示通りに進める。さらに必要に応じて自分のアイデアなどを加味して求められた以上の結果を出すことも必要です。
まじめに仕事に取り組める姿勢が欠かせません。
PC作業ができる人
デスクワークではタイピングをはじめ、パソコン作業が中心となります。Wordを使った文書作成、Excelを用いた表作成など基本的なPCスキルが必要です。
プレゼンを行う場合の資料をつくれるPowerPoint(パワーポイント)も使いこなせるようになれば応募できる仕事の幅も広がります。
WordやExcelなどのソフトは頻繁に使っていないと覚えられません。プライベートでも日記をつけたり家計簿をつけたりする時に活用するなどして、PCに触れることを習慣化することも大切ですね。
正確な作業ができる人
デスクワークの仕事をこなした後の成果で最も求められるのは正確さです。
データ入力や資料作成で数字が間違っていては意味がありません。文章作成でもいくらまじめに素早い仕事ができても誤字脱字だらけだと評価が下がってしまいます。
作業に間違いはつきもの。この認識の上で仕上げた後にしっかり見直す根気強さも必要です。
デスクワークのメリット・デメリット
デスクワークには机に向かって行う仕事ならではのメリットとデメリットがあります。それぞれみていきましょう。
デスクワークのメリット
体力を奪われにくい
炎天下で汗がふき出る中で体を動かす作業や、吹雪の中で凍えながら進める仕事は体力を一気に奪われます。
デスクワークは空調が整った室内で快適に作業できるのがもっとも大きな魅力です。
実際に猛暑日に外回りで1日中歩き回った日の夕方、オフィスに戻るとあまりのすずしさに天国かと思いますよね。
基本的に座って行う作業が主体なので肉体的な疲労の蓄積もさほど大きくはありません。
土日休みが多い
デスクワークの仕事で多いのは、土日の休み。基本的に平日に稼働する会社が多いので自然とそうなります。
僕にとって土日休みのうれしい点は、学校が休みの子どもたちと一緒に過ごせることでした。運動会はもちろん、参観日も土曜に設定されるケースが多く、貴重な時間をムダにせずにすみました。
PCスキルが上がる
PCスキルを手っ取り早く上げる方法は、仕事をすることです。
必要に迫られてPCを使うことで、タイピングは速くなるし、WordやExcelはも素早くおぼえられます。
逆にただ覚えようと思って本を読んだり、Webサイトを見ながら学んだりしても、身に着く速度は遅いもの。
僕もかつて就いていた経理の仕事で表計算やショートカットキーの使い方などを自然と覚えられて、その後のライター人生でも重宝しました。
在宅ワークしやすい
デスクワークの仕事のほとんどはPC作業。PC作業がほとんどということは、PCとインターネット環境さえあればどこでも働けるということです。
会社で推奨されていなかったり、仕事相手がリアル対面を求めたりする場合は難しいですが、それ以外なら在宅で働けるのは大きなメリットになります。
通勤時間がなくなって時間をムダにせずにすむ。家族との時間が増える。すき間時間に副業ができる。ストレスが大幅に軽減できる。
在宅ワークのメリットが多すぎます
デスクワークの仕事のデメリット
目や腰に負担がかかる
デスクワークは外で体を動かす仕事より肉体的な疲労は蓄積されませんが、局所的に体を酷使することもあります。
それがパソコン画面を凝視しつづける目や、座り続けることによる腰への負担でしょう。
目の疲れやかすみ、肩こりに腰痛、デスクワークならではのリスクにも十分注意が必要です。
太りやすくなる
体を動かす機会が少ないデスクワークの場合、太りやすくなるのは避けられません。
年齢を重ねるとなおさら体重を落としにくくなります。
通勤時になるべく遠くの駅やバス停まで歩いたり、エレベーターを使わず階段で上り下りするようにしたり、生活に適度な運動を取り入れる意識が重要になりますよね。
電話対応でストレスがたまりやすい
デスクワーク時の電話対応は、作業が中断されるストレスだけでなく、応対そのものへのストレスも大きくなりがちです。
クレームや難しい問い合わせなどさまざまな電話もかかってくる可能性があり、商品やサービスなど自社の情報への高い意識も必要ですよね。
コミュニケーションが苦手な人には小さくない負担になるかもしれません。
【デスクワークの仕事がしたい】まとめ
デスクワーク中心の仕事に転職する場合には、あなたの適性やスキルを一緒になって考えてくれる専門のアドバイザーがいる転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは求人先の企業から報酬を得る仕組みのため、われわれ利用者はすべて無料で利用できるのが大きなメリットです。
履歴書の作成方法や面接のポイントなどのアドバイスをもらいながら、求人先企業との交渉も進めてもらえるので、安心して転職活動を進められます。
「経理・総務」の項目で紹介したMS Agent以外の主要な転職エージェントをタイプ別に分けると以下のようになります。ぜひ参考にしてください。