数字ばかり見ていると頭が痛くなってきそう
経費の精算で対応が厳しいイメージしかない
普段は余裕ありそうに見えるけど実際どうなの
転職を検討している人の中には、経理の仕事も視野に入れている人が多いのではないでしょうか。
数字と1日中にらめっこしていたり、ひたすら伝票処理におわれたり、単調な反復作業が続いたりしてキツイ、というイメージを持っている方もいるでしょう。
また、経理のメインイベントである決算資料の作成時は残業が続き、激務といえる時期もあります。
ただ、いっときの繁忙期をのぞけば基本的にはゆとりがある仕事です。デスクワーク中心で体力が過度に削られることがなく、定時で帰れることも多いというメリットもあります。多忙な時の辛さを超えるやりがいがあるのも経理の醍醐味です。
僕は銀行を辞めた転職先で経理業務を経験したことがありますが、普段とてもゆとりがあり、定時で帰れる良い職場でした
簿記を勉強した経験がある方や企業会計に関心がある方、経営に興味を持つ方だったら、経理や財務の仕事が楽しいと思える職場です。
この記事では、経理の仕事や、その特徴、やりがいやどんな人が向いているのかなどについて解説していきます。経理の道に進む際の参考にしてもらえたらと思います。
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【経理事務は大変できつい激務か】経理の仕事のどこがきつい
ひとくちに経理業務といっても、中身はさまざまなものがあります。ざっと流れをみると以下のようなイメージです。
・経費や売上などの伝票チェックと修正
・従業員の経費精算
・現預金の入出金管理
・売掛金の回収管理
・未払い金の出金管理
・給与や社会保険料など人件費関連の処理
・決算書類の作成
・納税処理
・翌年度予算案の編成
以上の業務について、比較的大きな企業では、財務管理、資金管理、予算管理などグループごとに日々処理しています。
中小規模だと一人が横断的に処理する必要があります
では、こうした業務のどのような点がきついのかを順番にみていきましょう。
他部署との調整がきつい
経理は机に座って電卓をたたき、伝票チェックをする仕事だというイメージを持っている人が多いと思います。
たしかにそういう業務は多いですが、実際には、提出されてきた領収書について問い合わせにいったり、売掛金の回収を現場に要請したり、予算編成時に事業について確認したりなど、他部署とのかかわりが多い職場でもあります。
「現場のことを知らない人間が細かいことを言うな」という空気感はどんな職場にも少なからずあるものです。僕はここまではっきりと言われたことはありませんでしたが、分かりやすく言えばこういうことです。
「これは経費で落ちません!」という文庫本やマンガ、ドラマが作られていましたが、まさにそういった世界ですね。現場の慣習はさておき、言うべきことは言わないといけない。そのストレスをきついと感じるかどうかですね。
経理担当も現場に足を運んだ方がスムーズに仕事ができるという感覚があります
勉強が大変できつい
経理は、企業会計原則というルールに基づいて業務を進めます。貸借対照表や損益計算書、仕訳、減価償却などの専門用語ばかりですので、簿記を学ばなければ仕事になりません。
一般的に知られている日商簿記の3級は「ビジネスパーソンが身につけておくべき必須の基本知識」(日本商工会議所HPより)とされています。
「資格の学校TAC」のサイト(https://www.tac-school.co.jp/kouza_boki/boki_exam_overview_and_difficulty.html
)で勉強時間の目安をしらべると、独学の場合は120〜140時間。TACなどの予備校で勉強して80〜100時間となっています。
さらに、履歴書に記載できるレベルとされる簿記2級を取得する場合は、独学なら250〜350時間、予備校で学んで200〜250時間とみられています。いずれも3級の知識がある前提です。
しっかり学ぼうとすると1日2、3時間の勉強で数カ月は要しそうですね。
このほか、国際的な流れに合わせて見直される会計のルールや、税法の決まり事の改正なども常に意識する必要があります。
会計や税務、財務について学ぶ意欲がなければきついと感じるかもしれません
決算期と年末は忙しい
1年を通じて経理の仕事が忙しくなるのは、決算月前後と年末です。
3月期決算の企業で働く場合、月末に向けて準備に入る3月と、決算月が終わってから集計や残高確認、資料作成におわれる4月は最も忙しい時期です。
このほか、5月には決算資料を完成させ、6月の株主総会が終わるまでは繁忙期が続きます。
次は9月の中間決算前後ですが、ここは株主総会がない分、本決算ほど多忙ではありません。
そして、年末調整がある12月。年末調整は本来、社員がそれぞれ確定申告をして国や自治体に納めるべき税金の計算を代行するものです。
社員に資料を配布し、扶養親族や、支払った生命保険料などの控除確認書類を集め、精査する作業があります。
僕が以前に経理業務に携わっていた職場は3、4月にそれぞれ70〜80時間くらいの残業時間がつきました。普段が10時間前後でしたので、まさに繁忙期であると同時に残業手当の稼ぎ時でもありました。
長時間労働はきついですが、ブラックな職場と違って終わりが見えている分、そこまで苦ではなかったです。
【経理事務は大変できつい激務か】向いている人にはやりがいばかり
以上みてきたように、経理業務も仕事ですから、当然きつい面はあります。
ただ、人とのコミュニケーションが嫌ではない人、数字に対するアレルギーがない人、会計を学ぶことが好きな人など、向いている人にとっては、やりがいがある仕事です。
あらためて経理の仕事に就くメリットを見てみます。
専門知識が身につく
会計の知識は企業経営にとってなくてはならない知識です。財務・経理の専門家が役員に昇格するのは珍しくありませんよね。
出世を目指すばかりではなく、フリーランスとなる人が増えてきた昨今、経営的な観点をもてる経理のスキルは身につけておいて損はありません。
というより経理のスキルは身につけておくべきですね
社内業務全般を把握できる
お金の流れをみることは、その会社の血液の流れを観察することと同じです。売り上げがなぜ上がっているのか、あるいはなぜ落ちているのか。コストはどこが膨らんでいてどこが削減できているのかー。会社の業況を俯瞰的に知ることができます。
経営者以外で会社の全体像を把握できるのは経理部門ならではです。経営の勉強にもなりますね。
メリハリがある
経理の仕事は繁忙期がはっきりしています。プライベートの予定も立てやすく、決算期以外は家族との時間をたっぷりと持てます。
余裕時間を副業や趣味などにも使うことができますね。
【経理事務は大変できつい激務か】まとめ
伝票処理や経費精算で細かいことを言ってくる、ずっと数字とにらめっこしていてきつそう、などという経理のイメージが、少し変わったでしょうか。
銀行からの転職先で経理業務を経験した僕からみて、会計処理はとてもおもしろいものでした。
それまでに学んだ簿記や会計の知識がそのまま使えることが大きかったかもしれませんが、会社のお金の動きが見えるある意味ダイナミックな職場だと感じたからです。
会計処理は税金の計算につながりますから、ひとつ間違えば税務調査でミスを指摘される恐れもあります。責任が重い仕事なのです。
一方で経理や財務の考え方を学び、新しい知識をどんどん吸収していけば、将来生かせるスキルとして財産になるはずです。経理の仕事が気になっている方はぜひ挑戦してみてほしいと思います。
以上です。ありがとうございました!